La gloire de mon père (1990)
プロヴァンスという丘で夏休みを過ごすマルセル少年の話
淡々と話が進んでいく
派手なことは起こらない
それなのに見終わったあとのこの大きな感動!
いったいどこから来るのだろう
夏休みのわくわく感を思い出した
親戚のおばちゃんちに行くお盆の時期の、あのわくわくした感じ!
いとこたちと、バーベキューしたり花火したりしたのが楽しかったなー
プロヴァンスに到着した時の、マルセル少年のわくわく感が現れているセリフ↓
「村を抜けると、そこはおとぎの国だった
普遍の愛情が芽生えるのを感じた
黒い鳥が大空に円を描き
あたり一面 音の海のように
セミの声が響いていた」
そんなおとぎの国みたいなところにいると、普段なら気にも留めないものに感動を覚えることがある
プロヴァンスの丘の大自然
日が沈みかけたなかでの夕食時
そんな最高の状況のなかで、
マルセルは、食事の置かれたテーブルを照らすランプに感動したようだ↓
「生涯でもっとも美しい日々が始まった
忘れがたいランプ
祭壇を照らすように
美しく輝く炎を見て
食事も忘れ
一生を科学に捧げんと決意した」
狩りで鳥を仕留めたり
地元の子と友達になったり
セミの声を聞いたり
そんな楽しい時はずっとは続かない
夏休みは終わる
家族はみんな、カバンに荷物を詰め、帰り支度を始める
現実に戻りたくないマルセルは、この丘に残ることを決意する
出発の朝、書置きを残し、だれにも気づかれないよう窓から部屋を抜け出す
「愛するパパとママ
僕の生きる道を見つけました
仙人です
学業のことは断念しました
冒険こそ一番の幸福
念のためアスピリンを2錠もって行きます
パパ ママ 健康に気を付けて
心からのキスを、特に大好きなママに
愛する息子 丘の仙人 マルセルより」
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